経鼻内視鏡検査について
これまで、胃の内視鏡検査は、口からカメラを挿入する「経口型」が一般的でしたが、近年、外径が約5mm の細い内視鏡が登場し、鼻からカメラを挿入する「経鼻型」の内視鏡検査が確立されました。
内視鏡検査と聞くと、「つらい」とか「苦しい」といったイメージをお持ちの方が多いかと思います。確かに、従来の「経口内視鏡」は、舌のつけ根にカメラが接触するため、「咽頭反射」が起きて、吐き気をもよおす方も少なくありませんでした。
これに対して、「経鼻内視鏡」は、カメラが舌のつけ根を通らず、喉にも触れずに食道や胃に到達するため、吐き気や不快をほとんど感じずに済みます。


一般的な内視鏡(上)と極細内視鏡
 
内視鏡が舌のつけ根を通るため、不快や吐き気を感じやすい
 
内視鏡が舌のつけ根を通らず、喉にも触れないので、不快や吐き気を感じにくい

■このほか、経鼻内視鏡検査の特徴としては、

1. 検査中も口が自由なので、会話が可能。質問したい時、気分を告げたい時など、医師と自由に話しをすることができる
2. 強い麻酔の必要がないため、麻酔から覚めるのも早く、ほどなく日常生活に復帰することができる
3. 体への負担が少ない などがあります。

■一方、留意点としては、
1.鼻腔や患者様の容態によって、鼻からの挿入が難しい場合がある
2.まれに鼻出血をきたすことがある
3.経鼻内視鏡は非常に細いため、処置に適さない場合もある などが上げられます。

当院では、平成19年10月より、OLYMPUS社製の最新の経鼻内視鏡を導入し、診療・検査に活用していますが、受けていただいた患者様からは、従来の内視鏡検査と比べて、「楽だった」などと好評をいただいております。
胃がんなどは早期に発見・治療をすれば、治る可能性も高くなります。経口型の内視鏡検査が苦手な方や、今まで内視鏡検査を敬遠されていた方などは、受付や外来にてお気軽にご相談ください。

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